「ゲド戦記」などで知られる米国のSF、ファンタジー作家、アーシュラ・K・ル・グウィンさんが22日、オレゴン州ポートランドの自宅で死去した。88歳だった。米メディアが伝えた。

 1929年、米カリフォルニア生まれ。69年出版の「闇の左手」や68年開始のシリーズ「ゲド戦記」などを執筆した。ニューヨーク・タイムズ紙によると、作品は40カ国語以上に翻訳され、世界的な人気作家だった。

 魔法がつかさどる世界を描いた壮大な物語「ゲド戦記」はファンタジーの傑作と評価され、日本でも愛読者が多い。2006年にスタジオジブリがアニメ映画化した。シリーズに「こわれた腕環」「さいはての島へ」などがある。「空飛び猫」は村上春樹さんが翻訳した。

 現代社会への鋭い批評眼を感じさせる作品を世に出し、近年はフェミニズムの旗手としても積極的に発言していた。(ニューヨーク)