[PR]

 「するが牛」。JA静岡市と畜産農家8戸で立ち上げた牛肉のブランドだ。和牛の父とホルスタインの母(乳用)から生まれる交雑種の肉。畜産農家の高齢化やコスト上昇で撤退が相次ぎ、今や育てているのは1戸のみとなった。県の品評会で3回も最優秀賞を取るなど孤軍奮闘の畜産農家を訪ねた。

 静岡市の中心部から約17キロの同市葵区水見色。野鳥のさえずりがこだまする山裾に、勝山畜産の牛舎があった。「するが牛肥育研究会」会長でもある代表の勝山佳紀さん(45)の案内でカメラを向けると、丸々と太った出荷間近の牛たちが興味ありげに鼻を近づけてくる。

 「和牛並みの細かなサシが入り、上質だ」。昨年12月に浜松市であった県畜産共進会。審査員から高い評価を受け、出品約50点で最高の最優秀賞に輝いた。この9年間で3回目の「金」だ。

 生後2カ月前後のオスの子牛を…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら