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 福井市出身の古生物学者、芝原暁彦さん(40)が『地質学でわかる! 恐竜と化石が教えてくれる世界の成り立ち』(実業之日本社)を出版した。岩石や化石、地層、火山などからわたしたちが暮らす「地面」の何がわかるのか。地質学や古生物学の最新の研究手法も紹介しながら豊富な写真やイラスト、グラフでわかりやすく解き明かす。

 芝原さんは18~20歳のころ、県内で恐竜の発掘調査にかかわり、世界各地で化石調査に携わった。その後、筑波大学で博士号を取り、現在、地球科学可視化技術研究所所長。本書は2011~17年、茨城県つくば市の地質標本館で学芸員をしていたころ、来館者から受けた質問を参考にまとめたという。

 第1章「『恐竜の化石』から考える、東京と世界の生い立ち」では、化石から東京や関東の成り立ちを示し、東京に坂が多い理由を明らかにする。第3章「火山が教えてくれる、地面と地球のこと」では、火山灰とは何か、日本になぜ、火山が多いのかを説く。折しも群馬・草津白根山が噴火し、被害が出たばかり。「生きている地球」が実感できる一冊になっている。

 芝原さんは「化石や地層に興味のある青少年やNHKの『ブラタモリ』で地質に興味をもった社会人など幅広い方々に読んでいただければ」と話している。

 全6章。新書サイズで191ページ。価格は800円(税別)。