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 12人が死傷した草津白根山(群馬県草津町)の噴火で気象庁は24日、計4回の火山性微動が発生したと発表した。火山性の地震も23回発生し、同庁は今後も噴火する可能性があるとして警戒を呼びかけている。また、火山灰を分析した結果、今回は水蒸気噴火だった可能性が高いという。

 火山性微動は、水蒸気やマグマが火山の地下を移動するなどした際に発生し、噴火に先立って観測されることが多いとされる。同庁によると、23日朝の噴火の際に約8分間の微動が確認され、その後は発生していなかったが、24日午前10時台と午後2時台に2回ずつ、振幅の小さな微動が最長4分間観測された。振幅は噴火時の10分の1以下の規模だが、同庁は捜索隊が火口から2キロ外へ避難するよう呼びかけた。

 群馬県警によると、24日時点で行方不明者の情報はない。取り残された人がいないか、24日に一度捜索を始めたが、同庁からの連絡を受けて中止した。25日以降も捜索を検討している。

 国土交通省からの要請で映像を確認した専門家は、降灰が雪の上に不安定に積もっている可能性があるため、流れ出して土砂災害などにつながる危険があると説明している。

 関係者によると、今回の噴火で死亡したのは、陸上自衛隊陸曹長の伊沢隆行さん(49)。群馬県の災害対策本部によると、噴石が背中を強打したことによる出血性ショックだったという。(山本孝興、御船紗子)