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 岐阜県内の介護施設で昨年12月に起きた暴行事件の捜査で、県警捜査1課の30代の男性警部補が、内部通報者の個人情報が記された資料を施設に置き忘れていたことが、朝日新聞の取材でわかった。資料は通報者とは別の施設職員が発見。このため、本来は伏せられるべき通報者名などが施設側に漏れた。県警は内部通報者に謝罪したという。

 事件は、同月24日に入居者女性(99)の顔を殴るなどした疑いで、県警が施設の女性介護職員(27)を逮捕したもの。懲戒解雇された職員は傷害罪で略式起訴され、岐阜簡裁から罰金30万円の略式命令を受けた。

 捜査関係者などによると昨年12月末、この職員の暴行容疑について、別の介護職員ら2人が最寄りの署に通報。この際、2人は県警以外には自分たちの名前などを伏せるよう希望していた。ところが、捜査のため施設を訪れた警部補が、通報した2人の名前や住所、連絡先、通報内容が記された捜査資料2枚を置き忘れて帰ったという。

 資料はその後、通報者とは別の職員が発見。県警は1月5日に施設から資料の届け出を受けるまで置き忘れに気づかず、内部調査の結果、警部補が持って出た資料だと分かったという。

 県警幹部は取材に対し、通報者2人と施設との関係や、捜査への影響はなかったと説明している。監察課は警部補について「調査結果を受けてから厳正に処分を検討する」と話している。