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 トルコ軍によるシリア北西部アフリン周辺のクルド人支配地域への軍事侵攻をめぐり、トランプ米大統領とトルコのエルドアン大統領が24日、電話協議を行った。トランプ氏が軍事行動の制限を求める一方、エルドアン氏は米側のクルド人勢力への支援停止を求めた。

 ホワイトハウスによると、トランプ氏はエルドアン氏にアフリンでの暴力がエスカレートしていることへの懸念を表明。トルコの安全保障上の危機感に一定の理解を示しつつも、軍事行動を制限し、市民の犠牲を避けるように要請した。

 米国は過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦でクルド人勢力を支援。クルド人支配地域での米軍駐留を今後も継続する方針を示し、主にシリア北東部に約2千人の兵力を配置している。このため、トランプ氏はエルドアン氏に対し、米軍部隊と衝突する危険を招くようないかなる行動も避けるように求めた。

 これに対し、トルコはシリアのクルド人勢力を「テロ組織」とみなし、内戦下で米国の支援を受けて勢力を拡大していることに不満を募らせる。トルコ大統領府によると、エルドアン氏はトランプ氏に、「作戦の目的はアフリンからのテロリストの排除。米国は(クルド人勢力への)武器の供給をやめるべきだ」と求めた。(ワシントン=杉山正、イスタンブール=其山史晃)