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 女子体操選手らに治療を装って性的虐待を繰り返したとして、米ミシガン州の裁判所は24日、米国体操協会の元チームドクターに禁錮40~175年の判決を言い渡した。7日間の法廷では五輪金メダリストを含む156人が被害を証言。対処しなかった同協会の不手際も問題になり、全米の注目を集めている。

 問題を追及してきた地方紙インディアナポリス・スターなどによると、判決を受けたのは、州立大や同協会で働いてきたラリー・ナサー被告(54)。1998年から2015年の7人の少女へのわいせつ行為を認めている。選手たちは診察台の上で被害を受け、6歳の頃に被害を受けたケースもあるという。

 裁判官は同被告に対し、「あなたは刑務所の外を(自由に)歩くに値しない」「あなたに判決を下すのは私にとって名誉だ」と述べた。

 被害を訴えた選手には、女子代表としてともに2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪で金メダルを獲得したアリー・レイズマン選手、ギャビー・ダグラス選手も含まれている。

 ある選手は「彼(同被告)を信用するように言われていた。彼が私のけがを治せば五輪の夢が可能になるからと」「彼は『医学的に必要な治療』と私に説明していた」と法廷で証言した。

 同被告は昨年12月、児童ポルノ所持の罪でも禁錮60年の判決を受けている。(ニューヨーク=金成隆一)

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