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 手作りの大きな油揚げで知られる創業137年の老舗商店が、浜松市北区引佐町奥山にある。この道約60年、たった1人で営む5代目は「油揚げは、いつもすねて言うことを聞かないけど楽しいよ」。後継者はいないが、地元の名産となって、さらに良い油揚げにと取り組む日々だ。

 奥山の方広寺へとつながる細い道。山に囲まれ、静寂に包まれた門前に、中尾道昭さん(77)は住居を兼ねた店を構える。ひとり、油揚げと向き合う。

 「毎回1枚1枚違う。言うこと聞くのは年に1回か2回。売るのが恥ずかしい時もあれば、もったいないと思う時もあるよ」

 同じように見えても、千差万別…

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