[PR]

 大相撲の春日野部屋で力士(24)が弟弟子(22)を殴ってけがをさせたとして傷害罪で2016年に有罪判決を受けた事件があり、被害者が、加害力士と春日野親方(元関脇栃乃和歌)を相手取り、3千万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしていることがわかった。春日野親方は事件を日本相撲協会に報告しているが、報道発表はされていない。両力士はすでに角界を去っている。提訴は昨年3月。

 訴状によると事件が起きたのは14年9月で、殴打されてあごを骨折するなどし、治療に1年6カ月かかったと主張。さらに「味覚消失」などの後遺症が残ったと訴えている。

 暴行した先輩力士に加え、春日野親方は「(被害者を)病院ではなく整体院に連れて行き、適切な治療を受けさせようとしなかった」として、安全配慮義務に違反したと主張。2人に後遺症による逸失利益と慰謝料などを合わせ、3千万円の損害賠償を求めている。

 これに対し、先輩力士は暴行したことは認めているが、その内容や後遺症の程度について争う姿勢を見せている。春日野親方は事件直後に被害者の父親に謝罪した上、「けがは快方したように見えた。被害者はいつでも自由に通院できるようにしていた」と主張。師匠として事件の発生を予見することはできなかったとして、請求棄却を求めている。