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 バスも電車もない、公共交通網が行き届かない地域において、移動の足がない高齢者が取り残されつつある。高齢化が進む地域ほど交通が不便な現状のなか、自治体は新たな公共交通の導入を模索している。

 「バスが無くなって不便になった。もう廃れていくばかり」。そう話すのは和歌山市の加太地区で一人暮らしをする山口幸子さん(77)。65歳以上が人口の約45%を占める同地区では2016年、路線バスの深山線が利用者減により、廃止になった。山口さんが買い物に行くときは、市内に住む娘に車で連れて行ってもらうか、原付きバイクを恐る恐る運転して行くか。「家でじっとしてることが多くなった。またバスでも走らせてくれたらいいけど、乗る人もいないよね」

 市は同地区での高齢者の移動手段確保のため、昨年8、9月にデマンドタクシーの実証運行を行い、対策に乗り出した。デマンドタクシーは、タクシー会社に電話で予約をして停留所で乗り降りする予約制のタクシーだ。実証運行では200~400円の料金で3系統に10停留所を設け、加太駅や淡嶋神社、住宅地などを結んだ。市は1月に運行結果を公表したが、2カ月間の利用者は40人と芳しくなかった。

 実証運行後に行った住民へのア…

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