【動画】東京メトロ日比谷線の13000系車両でBGMを流しての運行が始まった=神沢和敬撮影
[PR]

 東京メトロが29日、日比谷線の一部の電車内でクラシック音楽やヒーリング音楽のBGMを試験的に流し始めた。通勤電車でBGMを流すのは日本初という。昨夏、点検時に流していたBGMを誤って営業運転中に流したところ、意外に好評だったため、実現した。一方で、「静かでいたい」など反対派の人もいるため、意見も聞きながら、今後の運用を考えていくという。

 BGMが流れるのは昨年3月に導入した新型車両「13000系」。東京メトロでは初めてステレオ方式のスピーカーを採用した。車内放送が聞きやすいよう、音にこだわった車両だ。ボリュームは車内放送の約8割ほどに絞る。

 29日はショパンの「ノクターン」など全6曲を流した。乗り合わせた団体職員の村井隆嗣さん(61)は「最初は分からなかったが、駅でとまって静かになって気づいた。落ち着いた雰囲気だし印象はいい」。

 車両企画課の下村雄祐課長補佐(36)は「快適に乗車して頂く手段を考えた。まずはこんなことが出来るという提案をお客様にし、その反応をみながら今後どうするか検討したい」と話す。

 今回の試みの発端となった「ミス」は、昨年7月24日夕方に起きた。スピーカーの点検のために車内でクラシック音楽を流していたが、その後営業運転に入ってもスイッチを切り忘れ、そのまま約40分間運行した。この時、「導入してはどうか」などと好意的な意見が寄せられたという。

 BGMが流れるのは1日2往復。平日は午前10時28分中目黒発北千住行き▽11時20分北千住発中目黒行き▽午後0時11分中目黒発北千住行き▽1時0分北千住発中目黒行き。土日祝日は午前11時0分中目黒発北千住行き▽11時50分北千住発中目黒行き▽午後0時41分中目黒発北千住行き▽1時30分北千住発中目黒行き。ダイヤが乱れた際には見合わせる可能性がある。

 流れるBGMのうちクラシック音楽は、「月の光 ベルガマスク組曲より」(クロード・ドビュッシー作曲)▽「ノクターン 第2番変ホ長調作品9―2」(フレデリック・ショパン作曲)▽「春の歌 作品62―6」(フェリックス・メンデルスゾーン)の3曲。ヒーリング音楽は「朝空を開いて」「そよぐ緑」「陽を浴びて」(いずれもMitsuhiro作曲)の3曲。(神沢和敬)