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 五角形で「合格」、桜や梅の花が咲く――。受験生を応援しようと縁起をかついだ商品が花盛りだ。ちょっと一服して、リフレッシュ!

 米粉の薄焼きせんべいで梅ようかんを挟み、食紅で色づけた砂糖蜜で桜や梅の花を描いた。「合格」にかけた五角形の模様。梅の花はもちろん、学問の神様菅原道真にちなむ。老舗の菓子店「乃し梅本舗佐藤屋」(山形市十日町)が売り出したのは、その名も「梅(うめ)え報(しら)せ届く 花咲か煎」(2枚で税込み270円)。自ら型紙を彫った佐藤慎太郎常務(38)は「合格やサクラサクのイメージで縁起の良い図柄を考えた」と話す。

 呉服店「布施弥七京染店」(山形市若葉町)から、得意先に配るお菓子の開発を持ちかけられたことがきっかけ。これまで「きっと勝つ」の語呂で人気のチョコレート菓子「キットカット」(ネスレ)を、家族に受験生がいる顧客らに配っていたという。布施将英専務(45)は「配るなら山形の人がつくった山形ならではの菓子がいいと思った」と言う。

 菓子店「かすり家」(山形市飯塚町)が出すのは、桜の花びらをのせた「さくら咲く大福」(税込み141円)。1999年に開発すると評判は上々。「看板商品のどら焼きでも」と、2016年には五角形のどら焼きに「合格」の焼き印を押した「合格どら焼き」(同216円)も登場した。材料の餅粉や小麦粉などは学業成就の御利益があるとされる出塩文殊堂(山形市村木沢)で祈禱(きとう)を受けたという。

 伊藤嘉男製造係長(37)は「受験生が『合格したよ』と報告にきてくれることもある。がんばる手助けになればうれしい」。

 郷土料理もある。みうら食品(東根市沼沢)は16年から、碁点文殊院(村山市稲下)で合格祈願を受けた「合格ひっぱりうどん」(同486円)を売り出している。赤い麺には紅花を練り込む。「希望の企業や学校との赤い糸になるように」と同社。「うどんで合格をひっぱりあげてほしい」

将棋駒に「合格」 天童 縁起よい左馬

 将棋駒を製造・販売する中島清吉商店(天童市田鶴町)には毎年、駒に好きな文字を彫る商品に「合格」の文字の注文が入る。「通常は名前が多いが、縁起がよいとされる左馬の駒の根付けの裏に『合格』と入れる注文が来る」と中島正晴代表(57)。毎年20~30個ほど作るという。「合格」につながるとして、駒の配置の「5五角」の文字を駒に彫ったストラップを作ってほしいと頼まれたこともある。「商品として発信しているわけではないのに注文が来る。もともと勝負ごとに使うものなので、験を担ぐのにちょうどいいのかもしれません」(青山絵美)