[PR]

 がんと診断された人を意味する「がんサバイバー」への支援を呼びかけ、日本対がん協会の垣添忠生会長(76)が全国を縦断する。今月5日の福岡市から7月下旬には札幌市へ。交通機関も一部で使うが、総移動距離約3500キロの大半を歩く予定という。「サバイバーを孤立させない社会にしたい」と訴える。

 国内では年間に約100万人ががんと診断され、生涯のうちに2人に1人がかかるとされる。治療法の進歩によって全てのがんでみると、5年生存率は6割を超える。

 泌尿器科医としてがん治療をし、国立がんセンター(現・国立がん研究センター)の総長も務めた垣添さんは、大腸がんや腎臓がんの経験者。2007年には、肺がんを患った妻をみとった。「仕事と治療の両立、生活、心のケアなどサバイバーへの支援は十分でない」と指摘し、「がんは特別な病気ではない。ひとごとと思わず、サバイバーの不安や疎外感を知ってほしい」と語る。

 妻を失った悲しみを癒やすため、四国の霊場を歩いたという垣添さん。毎日、腹筋500回、スクワット100回などを欠かさず、体を鍛えているという。

 「全国縦断がんサバイバー支援ウォーク」と名付けたイベントで5日の九州がんセンターを含む全国の計32病院を訪れる。得た寄付金は、日本対がん協会のがんサバイバー・クラブ(https://www.gsclub.jp/別ウインドウで開きます)内につくる患者の交流サイトの開発に充てる予定。日程などに関する詳細は特設サイト(https://www.gsclub.jp/walk別ウインドウで開きます)へ。(南宏美)