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ロータリーエンジンの半世紀 栄光編(12)

 24時間で走るべき距離は367周。ピットストップに必要なのは1時間15分。ということは走行時間は22時間45分。ということはラップタイムは今より8秒短縮。燃費は4%向上……。

 井上寛(57)は1990年の敗北後も、数字と格闘していた。モータースポーツの担当主査、小早川隆治(76)から改善点の提示を求められ、必要なデータを逆算する。根拠は各年の優勝チームの走行距離の延びや1周のタイムや、ピットの時間が記された紙のデータ。広島のマツダ本社の片隅で省みられなかったその紙の束を、井上は「宝の山」と呼んだ。

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 小早川は90年の敗戦を、真っ正面から受け止めた。マツダスピードは形の上ではマツダの子会社だ。そこだけ見れば上下関係。ともすれば忖度(そんたく)すら生まれる。だがそんな組織が勝てるはずはない。ゆえに小早川は双方の「融合」を考えた。

 小早川とマツダスピードを率い…

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