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 後半戦に入ったバスケットボールBリーグ1部で、京都が西地区6チーム中2位とチャンピオンシップ(CS)出場圏内につけている。昨季、同地区5位からの躍進を引っ張るのは、新人の司令塔、PG伊藤達哉(23)=東海大出=だ。

 2連勝した27、28日のSR渋谷戦では真骨頂を見せた。第1戦は、自他ともに最大の武器と認める守備で勝利に貢献した。試合の流れを読みながら球を受ける選手をいち早くマークし、パスコースを遮断。身長173センチとひときわ小柄だが、身長については「有利。相手の足元に入ることができる」と語る。球を持った選手の下半身に張り付くことで動きを限定した。

 第2戦ではプロに入って向上した攻撃力を見せた。両チームあわせて最多、さらに自身キャリアハイとなる22得点を記録。ゴール下に切れ込んでのシュートも再三見せたほか、前日に4本打って全く入らなかった3点シュートが好調。最終盤で相手の追い上げムードを断ち切った1本も含め、放った3本中2本を決めた。

 両親ともに元実業団選手で、自らのプレーに対する厳しい批評家だ。3点シュートが不発だと、母親から「4本打って1本も入らないのはまずいんじゃないの?」とLINE(ライン)でメッセージをもらった。負けじ魂に火がつき、翌日のさらなる活躍につながった。「親はそういう自分の性格を知っている」と笑う。

 京都・洛南高から進んだ東海大ではユニバーシアード日本代表に選ばれた年代を代表する選手だ。浜口炎(ほのお)ヘッドコーチは「気持ちが強い。PGとして遠慮せず、自分の判断を大事にしろと伝えている」。伊藤自身、チームを引っ張る思いを前面に出す。「強いチームにはすごいPGがいる。京都にはこれから自分の力で強くする楽しみがある」。目標はまずCS出場。「常にチームを勝たせる選手でありたい」と語る。(有田憲一)