[PR]

 東京都杉並区で昨年4月、住宅の床下から住人の上田美恵子さん(当時62)の遺体が見つかった事件で、殺人などの罪に問われた元工務店員青木啓之被告(53)=埼玉県鶴ケ島市=の裁判員裁判の判決が30日、東京地裁であった。丹羽敏彦裁判長は「強固な殺意に基づく犯行で、被害者に落ち度はない」と述べ、懲役14年(求刑懲役16年)を言い渡した。

 判決によると、リフォーム会社の営業担当だった青木被告は昨年1月11日、顧客だった上田さん宅を訪れて口論になり、上田さんの顔や手足に粘着テープを巻いた後、胸を包丁(刃渡り約18センチ)で数回突き刺して殺害。遺体を床下に押し込み、遺棄した。

 被告側は初公判で殺人罪は認めた一方、死体遺棄罪について、遺棄した時点で上田さんが死亡していたかを争うとしたが、判決は「被害者の負傷状況から、ごく短時間で死亡したといえる」と退けた。(長谷文)