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 磐城平藩士の子として生まれ、維新後、歌人として名をはせた天田愚庵(あまだぐあん)を研究する愚庵会が10日、いわき市文化センターで「縁・講演会」を開く。テーマは愚庵と、愚庵の親友である新聞人陸羯南(くがかつなん)を取り上げた「愚庵の義侠(ぎきょう)、羯南の情理」。陸羯南研究会の高木宏治さん(筑波大学非常勤講師)が講演する。

 愚庵は、戊辰戦争を戦った後に東京に出て、江戸無血開城の立役者でもある山岡鉄舟の門下となった。佐賀の乱の一味と間違われて投獄され、獄中で知り合った丸山作楽(さくら)に和歌と国学を学んだ。曲折の後、大阪内外新報社に入社。正岡子規らに影響を与えた。清水次郎長の養子でもある。

 一方、陸羯南は明治期を代表する新聞の一つ「日本新聞」の社長で、子規を育てたことでも知られる。子規は、羯南の旧友だった愚庵の影響で和歌の世界に目覚めた。

 講演では、愚庵と羯南の親交を紹介しながら、関連の人物も含めて明治という時代を語る。愚庵直筆の未公開史料も公開の予定だ。

 講演は10日午後1時30分から。入場は無料。問い合わせは愚庵会事務局の小野田博さん(090・7328・3007)へ。