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 大相撲の十両・大砂嵐が7日、1月に車の無免許運転をした疑いで長野地検に書類送検された。そもそも、日本相撲協会は力士に対して現役中の運転を禁じているが、他のスポーツでは例がない。どうしてそこまで。背景には運転に限らない「管理」の思想があるようで……。

 協会は2000年12月、幕内力士が大阪市内で50代の女性をはねて死亡させた事故を機に、力士の運転を正式な規則として禁止した。07年4月に幕内力士が追突事故を起こした際は、5月場所の出場停止と30%の減俸3カ月の処分をした。故放駒元理事長(元大関魁傑)は「力士は敬愛される存在なんだから自己を厳しく律しなくては」と語ったことがある。

 協会によると、「相撲には歴史・文化・神事・競技など様々な側面がある」といい、力士に抱っこされた赤ちゃんは健康に育ち、力士の四股は大地を鎮めるとされる。東日本大震災の巡回慰問の際は、被災した人たちが涙を浮かべて横綱・白鵬を拝んでいた。「お○○さん」と呼ばれる職業で思い浮かぶのは、お医者さん、お巡りさん、お坊さん、そしてお相撲さん――。力士が敬意を持たれる存在であり続けるためには、交通事故など起こしてはならない。ならば、運転を全面禁止すれば、事故も起きないという発想のようだ。

 一方で、運転禁止にとどまらない力士への「管理」は「過保護」にもつながっている。

 例えば、勝ち力士の懸賞金。1本あたり5万6700円だが、土俵で受け取る祝儀袋には3万円しか入っていない。残りの2万6700円は、ちゃんと所得税を納めるよう協会が力士名義で貯金している。かつて、懸賞金を全部使ってしまって納税できなくなる力士がいたため、協会が力士を守るために所得を管理しているのだ。中学を出た15歳で入門する者も多く、そのまま狭い相撲界で生きる力士の中には、社会のルールに疎い人もいる。そんな力士たちを協会が一括して面倒をみている面もある。

 力士の管理が厳しくなったのは…

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