[PR]

 大リーグ機構のマンフレッド・コミッショナーは29日、インディアンス球団が「先住民族の長」を模したロゴを来季からユニホームで使用するのをやめる、と発表した。赤い顔に白い歯を見せて笑い、頭に羽根を付けた通称「ワフー首長」のロゴには、偏見や差別を助長するとして、変更を求める声が出ていた。

 機構と球団の協議で決まった。同コミッショナーは「試合を通じて多様性と包摂の文化を築く決意を固めている」と発表。球団オーナーも「ファンの多くが長年の愛着を抱いているが、私はユニホームからロゴを外すべきだというコミッショナーの意向に最終的に同意した」と発表した。

 ロゴは1947年から使われてきた。球団によると2019年のシーズン前にユニホームから外すが、地元ファンに親しまれていることを考慮し、本拠地オハイオ州クリーブランド近郊ではグッズなどの関連商品への使用は続ける。インディアンスというチーム名の変更予定もないという。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、16年にインディアンスがワールドシリーズに進出した際、同コミッショナーからロゴを使用しないよう促されていた。今回の決定を受け、先住民族の権利を擁護する団体はグッズなどでロゴが使われ続けることを批判する一方、地元ファンからは失望の声も上がっている。

 インディアンスは、弱小球団が強豪に成長する姿を描いて大ヒットしたコメディー映画「メジャーリーグ」の舞台にもなった。(ニューヨーク=金成隆一