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 京都大(京都市)が昨年2月に実施した一般入試(物理)について外部から「解答不能な設問がある」という指摘が複数寄せられていた問題で、京大は出題ミスを認め、複数の追加合格者を出す方針を決めた。大学関係者が明らかにした。1日午後にも記者会見して謝罪し、一連の経緯と今後の対応について説明する。各学部で合否に影響した受験生を集計し、追加合格の人数を確定させる。

 出題ミスがあったのは音波に関する選択式の問題。音源からの音と、壁に反射した音が弱めあう条件を求める設問で、答えは二つから選ぶようになっていた。大手予備校による解答例では正答が分かれていたほか、外部から「条件設定があいまいで、解答が選択できない」などの指摘が相次いでいた。

 京大は今年1月、予備校講師から指摘を受け、問題が適切だったかどうかの検証を開始。波の性質についての前提条件をどうするか次第でどちらも正解になり、設問が不適切であることが判明したとみられる。

 出題ミスは、昨年実施した大阪大学の物理の音波に関する設問で発覚。このため複数の予備校講師が京大の問題も検討し、京大や文部科学省に「解答不能な設問がある」と指摘していた。同省は「検証して報告を求める」と京大に指示していた。

 出題ミスがあった物理は工学部を受験した約2600人が受けたほか、医学部や理学部などの受験生の選択科目になっていた。京大は解答例の公表について、「解答に至った経緯を含む思考力をも重視する問題が多く、一義的な解答を示せない問題の正解を示すことによる混乱を招かないよう、正解は一律非公表としている」と説明していた。