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 香港立法会(議会)は1月31日、象牙の商業取引を2021年12月31日から、全面的に禁止する条例を賛成多数で可決した。違法行為に対しては、罰金が最高1千万香港ドル(約1億4千万円)、禁錮刑が最高10年に厳罰化される。香港は中国に密輸される象牙の経由地とされ、規制強化を求める声が高まっていた。

 香港政府はこれまで、ワシントン条約で象牙の国際取引が原則禁止された1990年より前に輸入された象牙について、政府に登録した業者に限り、香港内での売買を認めていた。香港外に持ち出すのは違法だが、世界最大の象牙市場とされる中国では象牙は縁起が良いとして人気が高く、違法な中国への持ち込みが横行しているとされる。

 中国政府も昨年、象牙の国内取引を禁止するなど、段階的に規制を強化してきた。だが、香港は高度な自治を保障した「一国二制度」によって中国本土の規制の対象外で、香港が「抜け穴」になっていると指摘されていた。

 国際自然保護連合(IUCN)の推定によると、密猟の結果、アフリカゾウの生息数は06年からの10年間で約11万頭少ない約41万5千頭に減ったという。(広州=益満雄一郎)

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