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 任期満了(2年)に伴う日本相撲協会の理事候補選(定数10、投票数101)の投開票が2日、東京・国技館であり、5期連続の当選をめざした貴乃花親方(元横綱)が2票で落選した。貴乃花一門からともに立候補した阿武松親方(元関脇益荒雄)のほか、八角理事長(元横綱北勝海)らが当選。3月下旬の評議員会で承認される。

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 〈相撲通の漫画家やくみつるさんの話〉 貴乃花親方の屈辱的な大敗のように伝えられているが、一門としては阿武松親方が1席確保したのだから現状維持だろう。貴乃花親方は、立派な主張と行動との間に隔たりがある。そのことに対する協会内の不満が、票数に表れたと思う。理念はあっても、相撲協会の公益性や透明性を高めるための確固たる私案が、現段階で貴乃花親方にあるとは思えない。

 〈「スージョ」(相撲女子)のエッセイスト岸本葉子さんの話〉 貴乃花親方は現役時代からの美学なのか、自分の思いをあまり語らないので、その考えが正しいのかどうか私には判断できない。ただ、親方が落選したことで相撲協会が変化するきっかけを失ったのではないか、と残念に思っている。責任ある立場で内側から組織にもの申してほしかった。