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 昨季リーグ最下位に沈んだプロ野球ロッテで、キャンプ序盤から2人の新人が気を吐いている。ドラフト2位の藤岡裕大(ゆうだい)内野手(トヨタ自動車)と4位の菅野剛士(つよし)外野手(日立製作所)。ともに大学時代、ドラフト指名漏れした悔しさを糧に成長してきた実力派だ。目指すのは開幕1軍ではなく、さらに上の「開幕スタメン」と言い切る。

 2日のシート打撃。藤岡裕が右越えに「チーム1号本塁打」を放てば、菅野は2、3日に2日連続で二塁打を放つなど4打数3安打とアピール。井口監督も「チーム内でいい競争ができている」と目を細めた。

 2人には共通点がある。2015年秋のドラフト。ともにプロ志望届を提出したが、どこにも指名されなかった。藤岡裕は亜大でリーグ戦通算104安打を放ち、菅野は明大で東京六大学歴代トップのリーグ通算28二塁打を記録。実績は十分だった。ドラフト当日は会見場まで用意されたが、ふたを開けてみると、指名されたのは同じ大学の同級生。亜大は板山(阪神)、明大は高山、坂本(ともに阪神)、上原(日本ハム)だった。仲間たちの笑顔の陰で、涙を拭った。

 あれから2年。社会人の日本代表でも活躍した2人は、そろってロッテへの入団が決まると「やってやろうぜ」と声をかけ合ったという。藤岡裕が「1年目から活躍したい。見返したい」と言えば、菅野も「同世代には負けたくない」。24歳のルーキーの目は、ギラギラしている。(山口裕起)