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 東日本大震災の津波で大きな被害を受けた福島県相馬市の松川浦で、特産の青ノリの出荷に向けた収穫作業が、震災と東京電力福島第一原発事故から7年ぶりに再開された。

 早朝、岸から約1キロのノリ棚に生産者らが乗り込んだ小型の船が次々に向かった。早朝の日差しを受け、みずみずしく緑に輝く青ノリを丁寧に収穫した。

 松川浦は太平洋と砂州で隔てられた潟湖(せきこ)。波が穏やかで養殖に適し、日本有数の産地として知られた。だが、津波でノリを育てる網などが流失。原発事故で出荷を自粛してきたが、放射性物質の検査で安全性が確保できると判断し、再開に至った。

 相馬双葉漁協理事の菊地寛・松川浦地区代表(72)は「ようやく一歩を踏み出すことができた。松川浦の青ノリは香りの良さが持ち味。安心・安全な青ノリを消費者にお届けしていく」と話した。(江川慎太郎)