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 「おかえり」「いってらっしゃい」――。平昌(ピョンチャン)冬季五輪の期間中、そんな言葉で日本代表の選手たちを迎える場所がある。日本オリンピック委員会(JOC)が江陵(カンヌン)と平昌の選手村の近くに設置した日本食を食べられる施設「G―Road Station」だ。

 施設では選手が来ても「いらっしゃいませ」とは言わない。「おかえり」「お疲れさま」と声をかけ、自宅に戻ってきたような気分でくつろいでもらう。机やイスは明るい色のものを選び、食べ終わってもすぐに皿は下げないという。「すぐに『帰らなきゃ』と思わず、談話してリラックスできるような空間にしたい」(担当者)という思いからだ。選手が帰る時には「行ってらっしゃい」「頑張ってね」と送り出す。

 どんな食事が食べられるのか。6日の報道公開では、ビュッフェに炊飯器が置かれ、納豆や梅干し、肉料理をおかずに白米が食べられるようになっていた。麺類は関東と関西の2種類のつゆがあり、ワカメや油揚げ、ゴマなどトッピングも豊富だった。デザートは体重が減りやすい選手向けに砂糖を使ったものと、減量中の選手向けに人工甘味料を使ったものを用意してある。

 JOCと味の素が提携し、だしを使った炊き込みごはんや汁物も用意している。豚汁にはジャガイモを多めに入れ、エネルギーを取れるようにしてある。メニューは毎日変わり、7日間で一回りする。献立を考えた管理栄養士の鈴木晴香さん(27)によると、だし汁を取ることで胃腸が活発になり、食欲が出るという。

 施設は2016年のリオデジャネイロ五輪で始まり、選手は無料で利用できる。「G―Road」の「G」は金メダルをめざすゴールドのイニシャルを取ったという。

主な献立

1日目:鶏とキノコの炊き込みご飯、野菜鍋、グレープフルーツとオレンジのコンポート、ミルクプリン

2日目:ツナの炊き込みご飯、鶏だんごのかきたま汁、バナナプリン、パンプリン

3日目:アジアン鶏飯、スープカレー鍋、紅茶ゼリー

4日目:タコの炊き込みご飯、豚汁、コロコロイチゴのコンポート

5日目:牛そぼろの炊き込みご飯、野菜鍋、オレンジゼリー

6日目:鶏カレー飯、ギョーザ入り野菜スープ、抹茶寒天、白玉あん

7日目:ヒジキとショウガの炊き込みご飯、豚汁、コーヒーゼリー(藤田太郎)