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 大雪に見舞われた福井県では6日、雪に埋もれた車の中で一酸化炭素中毒になったとみられる男性が死亡するなど被害が相次いだ。県内ではさらに車両約1500台が一時立ち往生したり、北陸でも物流がストップしたりし、市民生活にも大きな影響が生じた。

 新潟市を5日夕に出発し、福井県坂井市へ荷物を運んでいたトラック運転手小泉雅人さん(51)=新潟市=は6日未明、通行止めになった北陸自動車道を降り、国道8号を南下して渋滞に巻き込まれた。その後は徐行が続いたが、午前8時過ぎ、福井県あわら市に入ると車列が完全に動かなくなった。

 それから約14時間が経った午後10時ごろ。前後の車の間には新雪が積もり、時折雪かきをして車列が動くのを待った。「食料と燃料は十分用意してきたので何とかしのいでいるが、いつ動くのかと心配です」と途方に暮れていた。

 「積雪は大人の腰くらいまで。雪が降りやまず、50メートル先も見えない」。国道8号沿いに住む70代男性は驚く。福井市方面への車線は6日午前11時ごろから止まったままだ。足止めされた車の運転手たちは、近くのコンビニに食べ物を買いに行ったり、車のダッシュボードに足を上げて休んだりしている。「長く住んでいるが、こんなに一気に降ったのは記憶にない」

 国道8号沿いで食堂を営む40代女性によると、6日午後には店の駐車場の積雪が1メートルを超えた。雪かきをしても追いつかず、店は臨時休業に。女性は「5日に食料を買い込んだので生活の心配はないが、営業再開は来週以降になりそうだ」と話した。

 坂井市は400人分の飲み物とパンを用意し、立ち往生した車の運転手に配った。あわら市も、おにぎり2200食と水のペットボトル1200本を用意し、自衛隊が配布した。

 福井県内では鉄道網とバス路線が止まり、北陸道や幹線国道も立ち往生や渋滞で混乱。福井駅前のタクシー乗り場には列ができた。出張先に向かう途中という滋賀県栗東市の会社員、安岡直樹さん(54)は「すでに1時間ちょっと待っています」と苦笑いしていた。