後藤一也、編集委員・瀬川茂子
福井市では6日午後2時に136センチの積雪を記録した。最大196センチの積雪を記録した1981年の「56豪雪」以来、37年ぶりの大雪となった。北陸地方に大雪をもたらした原因は何か。
大阪管区気象台などによると、冬型の気圧配置が強まり、日本列島の上空に強烈な寒気があったことに加え、大陸からの二つの風がぶつかる「収束帯」が日本海上に発生し、福井県上空に到達したことが原因とみられる。
大陸からの風は、朝鮮半島北部の白頭山など2千メートル以上の山脈で両側に分かれ、日本海へと抜ける。分かれた風は、それぞれ北寄りと西寄りの風となって日本海上で合流する。ここで日本海からの水蒸気の供給を受け、雪雲が帯状に発生する。「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と呼ばれる。
今回は、上空約5千メートルに平年より10度ほど低い零下36~39度の強い寒気があり、JPCZが4日から6日にかけて福井県上空で停滞して雪雲が次々と流れ込んだことで、大雪を招いたと考えられるという。
JPCZによる大雪は、2010~11年の年末年始の山陰地方の例などが知られている。(後藤一也、編集委員・瀬川茂子)
●雪道を運転する時
・冬用タイヤ、タイヤチェーンを装着
・道路情報を確認
・車間距離は広めに
・アクセル、ブレーキはゆっくり
・十分な燃料確保を
・軍手、スコップ、ジャッキなどを装備
●車で立ち往生したら
一酸化炭素中毒を防ぐため、エンジンは切るのが望ましい。難しい場合はマフラーの周辺が雪で覆われないように定期的に除雪。排ガスが車内に入り込まないようにする
●雪道を歩く時
・転ばないように歩幅は小さく、靴の裏全体を地面につける
・帽子と手袋
・両手をポケットに入れない
・屋根からの雪の落下に注意
新着ニュース
おすすめ
あわせて読みたい
メール送信に際しては、連絡先の住所・電話番号を明記ください。また、下記連絡先にご一報ください。
東京本社映像報道部 03-5541-8518
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。