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 大相撲名古屋場所の会場となっている愛知県体育館(名古屋市中区)の移転先について、県は名古屋城北側の名城公園北園(同市北区)の野球場周辺とする方向で検討に入った。新体育館の規模は約1万人収容を見込む。新年度予算案に関連費用を盛り込む方針だ。

 県体育館は名古屋城二の丸に1964年開館した。建物は県が所有し、土地は市が国から借りて管理している。老朽化したうえ、市が現地に二之丸御殿跡の遺構整備を検討しており、県と市が城外移転について協議を進めてきた。

 新体育館について県は、大相撲の会場にふさわしい風格▽国際大会を開催できる規模、機能▽冷戦期の米中関係改善のきっかけとなった「ピンポン外交」などの歴史を引き継げること――などを重視。観客席の収容人数は現体育館の7千人余(第1競技場)から拡大し、約1万人規模とすることを想定している。現在の野球場は取り壊す方向で検討している。

 県は新年度、野球場周辺の地盤調査や、基本計画の取りまとめをする方針だ。2026年アジア競技大会の会場とする構想があり、同年までの移転を目指す。一方、市は現体育館の移転後、跡地に乗馬や弓の稽古場や、見物用の建物を復元する方針を示している。(北上田剛)