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 銀行の端末を不正に操作し、顧客の口座から現金を盗んだなどとして、千葉県警は7日、三井住友銀行新松戸出張所(同県松戸市)元行員で無職の橘高ゆかり容疑者(35)=同市幸谷=を窃盗と電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕し、発表した。橘高容疑者は「外国為替証拠金取引(FX)に使った」などと供述しているという。

 捜査2課によると、橘高容疑者は同出張所の主任だった2011年3~4月、顧客の5口座から計約230万円を引き出し、盗んだ疑いがある。また、職員用の端末を不正に操作し、顧客の口座から自らが管理する「外為オンライン預託口座」に送金する手法で、約1600万円を同行からだまし取った疑いがある。

 関係者によると、橘高容疑者は印鑑を使って顧客の通帳を再発行し、顧客が来店して送金手続きをしたように装っていたという。県警は、長らく来店していない人や通帳を記帳していない人、高齢者らの口座を狙ったとみており、09~16年に、こうした手口による被害が計約4億8千万円あったとみて調べている。

 三井住友銀行は16年6月に橘高容疑者を懲戒解雇し、昨年10月に県警に告訴していた。逮捕を受け、「深く反省し、心からおわび申し上げます。再発防止に取り組んでまいります」とのコメントを出した。(川嶋かえ)