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 人工透析は腎臓の機能低下が進んだ患者では週数回受けることが欠かせない。だが豪雪に見舞われた福井県北部では、病院に行けず、予定通り受けられない患者が出始めている。

 災害拠点病院の一つで、1日約60人が人工透析を受ける福井市の福井県済生会病院。一人暮らしの市内の中高年の男性は、雪のため家から出られず、3日を最後に透析を受けていなかった。病院側は男性と相談のうえ、7日に救急搬送して透析を行った。また、山間部に住む別の男性も雪で来られず、自宅に近い別の医療機関で透析を受けたという。7日は7人が雪で来院出来なかった。

 隣接する福井県坂井市にある鈴木クリニックでも7日に透析予定だった100人弱のうち20~30人が雪で来られなかった。受けやすくするため8日の透析は午前のみの予定だったのを夕方まで対応することに。男性医師は「車が主な交通手段なので大雪だと本当に困る。スタッフもたどりつくのが大変な状況だ」。

 同県あわら市で唯一の透析施設がある木村病院でも、7日に透析を受けたのは12人。予定の半数しか来院できなかった。「6日に透析を受けられなかった一人が今日も家の近くの雪が多くて来られなかった。透析間隔が空くので体調が心配だ」と担当者。残りの患者は病院が電話で連絡し、体調を聞き取った上で、後日透析を受けることで調整。水分管理とカリウムの取りすぎに注意するよう指導したという。(後藤一也)