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 白地に青色で朝鮮半島を描いた「統一旗」が9日夜、平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開会式ではためく。韓国と北朝鮮の選手団が合同行進で掲げる。融和への期待、「政治利用」への冷めた視線……。一つの「コリア」を前に、南北分断という現実のもとで生きてきた在日コリアンが抱く思いは一様ではない。

 「この時間が一生続けばと思った」。2000年9月、シドニー。五輪の開会式で韓国と北朝鮮の合同行進が初めて実現した。先頭から3番目の列に琴栄進さん(79)はいた。

 夜のスタジアムはライトアップされ真昼のよう。「統一旗」を先頭に南北の選手ら約180人が交互に並んで入場した。10万人以上の観客が総立ちになった。「アリラン」のメロディーのほかは歓声で何も聞こえなかった。

 琴さんは当時、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)傘下で、在日同胞のスポーツ事業を推進する組織の理事長だった。気づくと隣の韓国側の男性と手をつないでいた。「同じようにして全員が手を挙げていた。統一とはこういうものかと思った」

 今回、五輪としては04年アテ…

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