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 乳業大手が相次いでマーガリンの定番商品をリニューアルし、トランス脂肪酸を多く含む油脂の使用を取りやめる。6月に米国で始まる規制に合わせた動きだ。

 トランス脂肪酸はとりすぎると心臓疾患などのリスクを高めるとされ、マーガリンの固さなどを調整するのに使われる「部分水素添加油脂」に多く含まれる。

 明治は8日、「コーンソフト」など家庭用マーガリン全10品で、部分水素添加油脂の使用をやめると発表した。すでに不使用のものもあるが、対応が完了する3月から全ての商品が切り替わる。コーンソフトの場合、トランス脂肪酸の量が従来の約1割に減ったという。パッケージでも「トランス脂肪酸量の低減」などとうたい、消費者にPRする。

 雪印メグミルクも3月以降、家庭用マーガリンなど12品で、部分水素添加油脂の使用を取りやめる。

 厚生労働省によると、日本ではトランス脂肪酸の摂取量が比較的少ないといい、規制に向けた動きはない。一方、摂取量が多い米国では6月から、部分水素添加油脂を食品に使うにはFDA(米国食品医薬品局)の承認が必要になる。「この規制を機に、消費者に不安な気持ちが生まれる可能性がある」(明治)といい、リニューアルに踏み切った。

 明治の三井基史・乳食品営業部長は「メーカーとして、お客様の漠然とした不安にお応えしていく」と話している。(筒井竜平)