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 陸上の男子20キロ競歩で1時間16分36秒の世界記録を持つ鈴木雄介選手(30)=富士通=が、日本陸連支給の強化費に対して不正な申請を行い、日本陸連から6カ月の資格停止処分を受けていたことが9日、分かった。資格停止は昨年10月1日から、今年の3月31日まで。鈴木選手は恥骨結合炎など故障の影響で、2015年8月から2年以上試合に出ていない。

 日本陸連の強化指定選手に選ばれている鈴木選手は、年間で最大1千万円の受給が可能だった。富士通によると、問題の期間は16年10月からの半年間。実際には使っていない千葉市内の選手寮から東京都内の治療院へ通った150回分の交通費と、治療を受けていない8回分の治療費を申請していたという。日本陸連から要請を受けた富士通が確認したところ、今回の事態が判明。申請を取り下げた。

 鈴木選手は富士通を通じて、「関係者の皆様に深くおわび申し上げます。今後は、競技者として、社会人としてあるべき姿をよく考え、行動していく所存です。本当に申し訳ございません」とコメントした。

 所属先の富士通も「処分内容を厳粛に受け止め、今後の選手個人の強化費の受給にあたり、適正な申請を行うよう管理を徹底してまいります」と謝罪文を出した。