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 北朝鮮の金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長を団長とし、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の実妹、金与正(キムヨジョン)氏も加わった高位級代表団が9日午後1時半過ぎ、チャーター機で韓国・仁川空港に到着した。金与正氏は空港内の貴賓室で早速、北朝鮮最高指導者の直系血族としての存在感を示した。

 貴賓室には金永南、金与正両氏のほか、崔輝(チェフィ)国家体育指導委員長、李善権(リソングォン)祖国平和統一委員長も入り、韓国の趙明均(チョミョンギュン)統一相らと短時間、歓談した。

 貴賓室に入室する際、団長の金永南氏が趙統一相と一緒に入室。趙氏が席を勧めたが、金氏は後ろを振り返って様子をうかがった。ソファに座る際、金氏は手招きし、金与正氏に主賓席に座るように勧めた。金与正氏は笑顔で金永南氏に席を譲った。北朝鮮代表団は向かって右側から、李、金永南、金与正、崔各氏の順に座った。

 金永南氏は形式上だが、対外的に国家元首の地位にある。崔氏と金与正氏は過去、党宣伝扇動部の部長と副部長という関係だったが、「元上司」の崔氏が端の席に座る格好になった。

 北朝鮮では「形式的な地位は関係ない。最高指導者とどれだけ近い関係かが重要」(元党幹部)とされている。(ソウル=牧野愛博)