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ITベンチャー社長:大津真人さん(38)

 暮らしの中で手放せない存在となったスマートフォン。便利なだけに、「スマホ依存症」「ながらスマホ」といった問題も深刻になりつつある。神戸市で立ち上げたITベンチャー「Momo(モモ)」は、こうした問題の解決をめざすスマホケースを開発した。

 車内につけたセンサーが運転者を認識すると、電子基板を内蔵したケースに信号が送られてスマホが使えなくなる。この実証実験を大手損保会社と始める。営業中の事故を心配する企業の問い合わせが相次ぐ。春には、子ども向けに使用時間を制限できるケースを売り出す予定だ。「学習習慣を身につける大事な時期の子どもに、『時間』を取り戻したかった」。スマホに熱中しすぎることを心配した保護者の声がきっかけとなった。

 大学院でプログラミングを学び、スマホで遠隔操作できるプリンターのシステム開発を家電メーカーで経験した。一昨年に起業し、スタッフ8人で独自のスマホケースやセンサーなどをつくる。

 エンジニアになる前はプロの音楽家を志していた。3歳からピアノを習い、大阪市内のホテルで演奏を披露するほどの腕前だ。「ひらめきをカタチにしようと、夢中で技術を磨くのがおもしろい。新技術で社会問題を解決したい」。今は世界に通用する製品づくりに夢中だ。

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〈略歴〉 1979年、神戸市出身。東京外国語大ではアラビア語を専攻。システム開発会社勤務をへて2016年、「Momo」を設立した。

記者から

社員に台湾人や米国人もいて、国籍多彩。自ら頻繁に海外視察に出かけ、ビジネス拡大をねらう。(文・写真 神山純一)

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