作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(95)の話

 とっても仲がよく、大切な友だちだったので、がっかりです。詩人であり文学者であるだけでなく、自分より弱い人のことをずっと思っている人でした。世の中の弱い人の立場に立って闘っていました。本当にいい人でした。石牟礼さんが亡くなったのは、日本にとって大変な損失。詩人や作家より、もっと大きなものを持っていました。特別な方だったと思っています。彼女の力は世の中に評価され、報われた人だったと思います。

 会うと、今にも倒れそうなくらい、おとなしい人でした。家にも行ったし、お母さんにご飯を作ってもらいました。評論家の荒畑寒村さんが石牟礼さんのことを好きで、私も入って3人でよく話をしました。私のふるさとの徳島の文学館に石牟礼さんをお招きして話してもらったこともあります。もう一度、じっくり話したかった。残念です。