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 3年に1度改定される介護保険料について盛岡市は8日、65歳以上の加入者の基準月額を2018~20年度も現在と同じ6174円に据え置く方針を明らかにした。高齢化が進み介護サービスの利用増が見込まれ、当初は保険料引き上げを検討していたが、基金を取り崩すなどして負担増を避けることになった。

 この日開かれた市社会福祉審議会高齢者福祉専門分科会に報告した。県内平均の保険料基準額は改定ごとに上昇し、00年の制度導入時の2868円から現在の5577円になっている。

 盛岡市も導入時は3031円だったが、ほぼ毎回引き上げられてきた。介護サービスを利用する要介護認定者数は16年度が約1万5千人で、この10年間で約1・6倍に増えており、今回の改定でも数%の引き上げを検討していた。

 引き上げを避けるために市は、介護保険会計の剰余金を積み立てた基金から8億4500万円を取り崩す。基金残高は約9億3千万円あり、その約9割を投入する。

 加入者の個々の保険料額は原則、所得額で決まる。盛岡市は所得水準により11段階に区分しており、最も保険料が高くなる所得額700万円以上の人の場合、月額1万2965円。全加入者約7万7600人のうち、対象者は約1500人程度とみられている。低所得者については軽減措置が適用され、最も低い人は月額2778円で、対象者は約1万3800人という。

 一方、来年度から3年間の介護施設の整備目標は、特別養護老人ホームが40人分など。盛岡市の特養の待機者(早期に入所が必要な人)は昨年4月時点で約150人。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(角津栄一)