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 東京・銀座の中央区立泰明小学校(365人)が、新1年生からイタリアのブランド「アルマーニ」のデザイン監修による「標準服」を採用することになり、波紋を広げている。上着など基本一式で4万円余、バッグなど全てそろえると8万円超。学校の成り立ちが背景にありそうだが、導入の理念や、公立校の役割にまで議論が及んでいる。

 「安くはないと思った」。同小の和田利次校長は9日の記者会見で、事実上の「制服」に近い標準服の価格についてこう語った。その一方で「(基本的な標準服一式なら)本校保護者であれば何とか出せる」。高級ブランドのデザインや上質な素材に納得し、「(値段を下げるため)素材を落としてまでアルマーニにこだわる必要があるのか」とも考え、価格交渉も「ほぼしなかった」という。標準服は「校長裁量」と考え、保護者らへのアンケートなども「考えていなかった」そうだ。アルマーニのほかバーバリーやシャネル、エルメスにも打診していたという。一部の保護者から、経済的負担の重さや説明不足を訴える声が区に届いたがアルマーニ側の準備も進んでおり、報告を受けた区教委も最終的に容認した。

 だが、この件が報じられると、学校や区に批判的な意見が相次いだ。区教委は8日に記者会見を開き、学校と保護者らとの間で「議論が尽くされていなかったと言わざるを得ない」とし、「必要な時に指導に入れなかった」とした。区教育長は14日の区議会区民文教委員会で「校長への指導・監督が足りなかった」と反省を述べた。

 確かに、制服には家庭の経済力が服装の格差で明らかにならずにすむ、という利点がある。だが、最近では制服や体操着など学校指定の服の価格が高く、家計に負担を強いているという指摘も多い。成長の度合いが大きく、頻繁な買い替えも必要な小学生に高価な制服を採用すれば、経済的負担はさらに増す。

 こうしたデメリットも指摘される中で、なぜ「アルマーニ」なのか。一つは、和田校長が泰明小を特別だと考えていることにある。

 泰明小は高級ブランドが立ち並…

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