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 川場村門前地区に伝わる奇祭「春駒まつり」が11日にあった。父、母、娘2人の旅芸人一家に扮した男性による2組が地区内の100戸余りを回り、かつて盛んだった養蚕の繁栄を願う歌と踊りで家内安全と五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈って歩いた。

 地区の吉祥寺境内にある養蚕の守護神・金甲稲荷神社の祭日にちなむ。女性役はおしろいなどのお化粧をしたり、日本髪のかつらをかぶったりする。明治時代は旅芸人親子により行われていたというが、今は地元の門前春駒保存会が引き継いでいる。

 会員は16人。娘役を2年、母役を1年、父役を1年務めると本来は卒業だが、実行委員長の戸丸陽介さん(36)は「人数が厳しいので、会の役員をやった後、また娘役に戻るなどしています」と話している。(井上実于)