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 人が多く集まる場所を狙ったテロが世界各地で起き、五輪の警備態勢が大きな課題になっている。平昌ではどうか。

 9日の開会式。2時間ほど前に会場近くに行くと、大音量の音楽が響いた。文在寅(ムンジェイン)大統領を批判するデモだ。国旗を持った人たちの周囲を、同じぐらいの数の警察官が囲み、大きな混乱はなかった。

 入場時は、機械によるカバンの検査に加え、記者が持っていたパソコンやカメラを警察官がまじまじと眺めた。足元には持ち込みを禁止された飲み物のボトルが大量に転がる。それでも、列に並んでから30分以内に入ることができた。韓国内の遠方から来た50代女性は「スムーズだし、安心できる」と話した。

 セコムで東京五輪に向けた準備を担当する岡田勇一マネジャー(44)は開会式を視察し「検査は非常にしっかりやっていた。警察が人海戦術で臨んでいた印象。東京五輪に向けても警察など様々な機関と連携したい」。一方、入場時の顔認証システムといった目新しい仕組みは目につかなかったという。

 期間中、会場の消火設備や防犯カメラの設置状況など200項目をチェックし、東京五輪の警備計画に生かす。当面の課題は警備人員の確保だ。「働き手の確保に加え、教育も重要。革新的な技術を使ってどれだけ効率化できるかもこれから詰めたい」と話した。(高浜行人)