クアラルンプール=守真弓 乗京真知
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアで殺害されてから13日で1年。実行役とされる女2人の裁判で、犯行の詳細が徐々に明らかになっているが、主犯格とされる北朝鮮籍の男らは逃亡、全容解明は困難な状況だ。事件の舞台となったマレーシアは北朝鮮との特別な関係を清算しつつある。
襲われた直後、正男氏の手は震え出し、前を歩く警察官に「目がかすんで見えない。ゆっくり歩いてほしい」と訴えた。空港内の医務室にたどり着いた時には大量の汗をかいており、すぐに意識を失った――。
裁判での証言からわかった正男氏の最期だ。昨年2月13日、クアラルンプール国際空港で正男氏の顔に猛毒のVXを塗りつけたとして殺人罪に問われたベトナム人のドアン・ティ・フォン(29)、インドネシア人のシティ・アイシャ(26)両被告の公判は昨年10月に始まり、29回を数えた。
公判では医師や空港職員、捜査…
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朝日新聞国際報道部