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 昨年7月の落雷で破損した国宝・犬山城(愛知県犬山市)の天守のしゃちほこが新しく作り直され、奈良県平群町にある瓦工事業者の工場で12日、報道陣に公開された。

 完成したしゃちほこは高さ約1・3メートル。姫路城や法隆寺などの修理実績もある山本瓦工業(本社・奈良県生駒市)が手がけた。

 破損したのは天守北側のしゃちほこで、1964年に作られたもの。今回、城で展示されている1752(宝暦2)年製のものを参考にして作り直した。昨年11月から作業が始まり、今月上旬から約1週間かけて焼き上げられた。

 この日、犬山市などの関係者が見守る中、窯から取り出された。職人がはけですすを払い落とすと、いぶし銀に光る姿が現れた。旧城主成瀬家の子孫で、城を所有する公益財団法人犬山城白帝文庫の成瀬淳子理事長は「『宝暦の鯱(しゃち)』に似てスマート。『平成の鯱』として後世に残せるものができ、感動しています」と話した。

 新しいしゃちほこは、26日に天守に取り付けられる予定だ。(中野龍三)