[PR]

 「MONSTER」などの作品で知られる漫画家、浦沢直樹さんの個展が13日、パリ市役所で始まった。フランスでは、ほとんどの浦沢作品が翻訳され、公共図書館にも並ぶ人気だ。浦沢さんは「わずかな線の違いが、登場人物の気持ちを物語る。ひとつとして同じ表情はない。深い読み方をしてくれるフランスの人たちに見てほしい」と話す。

 「浦沢直樹展」は、欧州最大級の仏アングレーム国際漫画フェスティバルに続く開催。修正液の跡まで分かる原画や子ども時代に描いた絵など400点超を展示する。「YAWARA!」や「20世紀少年」のほか、パリのルーブル美術館をテーマにした「夢印」を紹介し、ストーリーやキャラクターづくりの手法も見せる。「(手塚治虫さんらから)受け継いだ遺産を次の世代に橋渡ししたい。おもしろいと感じるポイントは世界共通だ」という。

 アングレームの担当者は「一つ一つの表情に感情がぎゅっと詰め込まれている浦沢作品の味わいは、欧州の人たちにも伝わる」と話す。3月末まで、無料。(パリ=青田秀樹)