[PR]

 インドネシア・スマトラ島のこの小さな農村は、人間とゾウとの古き良き時代の証しのようなところだった。島西岸のブンクル州にある丘陵地帯に抱かれ、1991年に開村した。その名も「富める象」(現地名=Gajah Makmur、英名=Prosperous Elephant)。傷ついた野生のゾウが見つかれば、森に帰れるようになるまで村民はみてあげた。二度と戻ってこなくても、気にかけるようなこともなかった。

 その野生のゾウが、村を襲うようになった。村民は、手分けして追い出しにかかる。鍋釜にメガホンまで。手あたり次第に道具を持ち出し、大きな音を立てて暴れる巨体を威嚇する。村の周りにはパーム油をとるアブラヤシ・プランテーションがいくつもあり、だいたいはそのどれかに追い出すことになる。

 これは、プランテーションの開発が、いかに急速に進んだかを示す一例にすぎない。その結果、すみかを侵されたゾウと人間がひんぱんに出会い、対立するようになった。とくに、森林と野生生物の保護にあたるレンジャーの駐在地から遠く離れるほど問題は深刻で、ゾウの生息数にも影響するようになっている。

 スマトラ島は、インドを除けば…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら

こんなニュースも