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 川崎市の有料老人ホームで2014年、入所者の男女3人が相次いで転落死した事件の裁判員裁判で、殺人罪に問われた元職員の今井隼人被告(25)の被告人質問が13日、横浜地裁で始まった。3人がベランダから落ちたとされる時間帯の行動について、今井被告は「食堂で休憩していた」「他の入所者への介助をしていて、転落死した入所者の部屋には行っていない」などと述べ、すべての事件への関与を否定した。

 弁護側の質問に答えた。最初に転落死した男性(当時87)について、今井被告は「日常的に男性から職員への暴行や暴言があったが、怒りや憎しみはなかった」と述べた。

 他に亡くなった女性2人については、被告は「介助に手のかからない人だった」と述べた。2人目の女性(当時86)に対しては、「徘徊(はいかい)が多かったので気を付けないといけないと思っていた。イラッとしたことはない」。3件目の女性(当時96)については「(いなくなれば良いなどとは)1回も思ったことはない」と答えた。(古田寛也)