皇后さまは16日、重い病気や障害のある子どもたちが医療処置を受けながら仲間と遊んだり学んだりする施設「もみじの家」(東京都世田谷区)を訪れた。皇后さまはこうした子や家族への支援が広がることを願い、海外の施設に足を運ぶなど活動を続けてきた。

 この日は、朝の会の様子を見学。子どもたちが天気を確認したり体操したりする様子を見守った。また、足を動かす男児(1)の足を握り「もっと蹴っていいのよ」と声をかけ、親には「お体の方を気を付けて下さいね」と語りかけた。

 もみじの家は、自宅で療養している子と家族がくつろいで過ごせるようにと、国立成育医療研究センターの敷地内に2016年4月に開設された。最長で10日間滞在できる。1月末までに延べ約940人の子どもが利用した。

 昨年5月、皇后さまは皇居・御所にもみじの家でハウスマネジャーを務める内多勝康さん(54)らを招いた。ケアの方法や子どもたちの過ごし方などを尋ね、「今度ぜひ足を運びたい」と話していたという。

 もみじの家にはモデルがある。1982年に英・オックスフォードにできた世界初の子どもや若者向けのホスピス「ヘレン・ダグラス・ハウス」だ。皇后さまは2005年、来日したこの施設の患者と交流、07年の英国訪問の際には実際に施設を訪れた。

 関係者によると、皇后さまは国内にもこうした施設の必要性を感じ、設立準備を進める人たちに「大切なお仕事なので、一歩一歩、しっかりお進みなさい」などと激励してきたという。

 内多さんは今回の訪問について「病気の子どもや家族にとっては励みになり、希望にもなる」と話した。(緒方雄大)