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 14日夜の平昌五輪スピードスケート女子1000メートルで銀メダルが決まると、小平奈緒(31)=相沢病院=は、信州大学入学後から13年間支えてもらった同大教授の結城匡啓(まさひろ)コーチ(52)と手を合わせた。選手と指導者。それぞれの立場でスケートを突き詰めてきた2人を「魔法の言葉」がつないだ。

 「内容は100点。ただ相手が一枚上手だった」。小平を見つめる結城コーチの目は穏やかだった。

 「1・5!」。昨年の世界スプリント選手権で結城コーチは小平に叫んだ。コーチは1周のラップを選手に知らせるためにバックストレートに立つ。だが、この数字はラップタイムではない。腕を振るリズムだ。

 腕を「イチ、ニ」ではなく「イッテンゴ、ニ」で振れ、との意味だ。「テンポを遅らせ、ためをつくることで伸びる瞬間がある」と小平は明かす。他にも「チェンジレバー」や「スイッチ」……。2人の間に存在する「魔法の言葉」。速くなるための技術を言葉に置き換え、高めてきた。

 結城コーチは北海道出身の元選手。筑波大で滑走フォームなどを研究し、日本代表コーチとして1998年長野五輪金メダルの清水宏保さんを支援した。99年に移った信州大で6年後に出会ったのが小平だった。

 滑りは下手。思わず言った。「フォームを変えないと世界はない」。世界トップ選手の滑りを分析し、それを「結城理論」として注入した。すると小平が変わり始めた。20歳の時の全日本距離別1000メートルで初優勝。卒業論文は「世界一流選手のカーブワークの動作解析」。結城コーチは小平の競技への貪欲(どんよく)さ、本気度を感じ取った。

 結城コーチには一つの信念があ…

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