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 犬山市の木曽川で14日、卒業を前にした市立犬山中学校の3年生が、自分たちの使った机やいすを川の水で洗う「机・腰掛け洗い」があった。お世話になった机やいすに感謝しつつ、3年間を振り返って心を新たにする行事で、今年で65回目を数える。

 この日の水温は6度。参加した約210人の生徒たちは、「冷たーい」と声を上げながらも、スポンジやたわしで丁寧に汚れを落としていた。冨岡大希君(15)は「足が凍りそうなくらい冷たかったけど、仲間や先生、身の回りのすべてのものへの感謝の思いを込めました」と話した。

 会場では、同校の卒業生で、69年前に行事を始めた時の実行委員長を務めた佐藤登喜雄さん(84)も見守った。佐藤さんは「モノがない時代に始めた行事なのに、今も続けてくれてありがたい。時代は変わっても、感謝の気持ちは変わらない」と話した。