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(14日、平昌五輪スノーボード男子ハーフパイプ)

 ショーン・ホワイト(米)は追い込まれた。平野に抜かれて迎えた最後の3回目。ここで、自力で逆転できるしんがりでの登場が、予選トップの特権だ。

 「重圧はあった。でも、スタートして、その感情を脇に置けた。最初のジャンプで波に乗れた」。滞空時間たっぷりの縦2回転、横4回転の大技「ダブルコーク1440」。続けてこの大技を成功させた。

 「正直、今朝になって、この連続技をやると決意した」。1月末の世界最高峰のプロ大会「ウィンターXゲームズ」で平野が成功させた連続技を繰り出さなければ2大会ぶりの金メダルは難しいと踏んだ。その読みは正しく、それを土壇場でやってのける華がある。

 平野のことは幼いときから知っている。「12歳時点ではホワイトより上だ」と騒がれた日本の少年に自分の幼いときを重ねていた。「協賛企業から常に期待される。自分は7歳からそうだったから、同情して見ていた。重圧をかわし、強く成長したアユムはすごい」

 その12歳下のライバルに触発されてつかんだ金メダルは、米国の冬季五輪史上、通算100個目。「4年後の北京五輪も出る」。31歳は、世代交代なんて考えていない。(稲垣康介

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