【動画】秦基博さんも駆けつけた合同練習 復興支援音楽祭3月28日開催=佐藤正人撮影
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 シンガー・ソングライター秦基博の大ヒット曲「ひまわりの約束」は、普遍的な歌詞世界で、幅広い層の共感を呼ぶ歌だ。結婚式で、卒業式で……様々なシーンで歌い継がれる名曲が、東日本大震災の被災地復興を願う文脈の中、新たな輝きを放つ。

 音楽を通じて被災地を応援する「復興支援音楽祭~歌の絆プロジェクト」(三菱商事、東日本放送、朝日新聞社主催)は、今年は3月28日に仙台市内であり、秦が出演する。ハイライトは、沿岸部を含む地元の高校生約100人との「ひまわりの約束」の合唱だ。

 「いろんな倍音を持つ子がいたり、いろんな声質の子がいたり……。それらが一つになると、一人では表せない声の表情になる。みんながみんなの歌を聴いて何かを感じ取りながら歌う。その日だけの特別な『ひまわりの約束』になると思う」

 12日には仙台市内で生徒らと合同練習した。「澄んだ歌声、声の重なりが聴け、すがすがしい気持ちになった」と語った。

 ♪そばにいたいよ/君のために出来ることが/僕にあるかな/いつも君に/ずっと君に/笑っていてほしくて――。

 元は2014年に映画「STAND BY ME ドラえもん」の主題歌として制作された曲だが、他者のために生きる人間の思いをつづったメッセージは映画館を飛び出し、幅広い層の共感を呼んだ。「音楽祭には被災された方々も来る。この曲から何を感じるか。(感じ方は)聴く人の数だけあると思う」

 震災は秦を含む音楽家の創作活動に変化や影響を与えた。「おのずと3・11以降の社会というものが、作る曲に入ってきた。(人々の間で)愛という言葉の発信、受け止め方は変わったと思うし、『明日』という言葉一つも意味を変えた。『ひまわりの約束』も意識したわけではないが、そんな社会の中で歌っているわけで影響はあると思う」

 震災の記憶が風化する中、復興への課題は数多い。大衆音楽家にできることは?

 「音楽って、非日常を与えるもの。少しだけの非日常を感じ、また日常に向き合う気持ちをリフレッシュさせたり楽にさせたりする効果がある。音楽自体が何かを変えるというよりは、音楽を聴いた人の何かが少し変わって、その人が何かを変える。そういうきっかけを与えられるような曲をこれからも作りたい」(河村能宏、高原敦、矢田文)

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